5月末、出張で富山に行くことになりましたが仕事の前日は現地宿泊だけ。ちょうど一週間前に黒部渓谷鉄道「トロッコ列車」が全面開通したと新聞に出ていたので、この機会を逃してはと行って来ました。 でも黒部までは遠い。朝8:28に稲毛で総武線快速に乗り、Maxときで越後湯沢に、特急はくたかで魚津へ、新魚津から富山地方鉄道特急うなづきで宇奈月温泉へ、宇奈月からトロッコ列車に乗ったのが13:32でした。 気分変わってトロッコ列車で欅平まで20.1Km、1時間20分の旅、まだまだ涼しいと云うより寒い、でも新緑のみずみずしさは本当に気持ちがよく、十分リフレッシュできました。 新緑の山々と黒部川をイメージしてグリーン系にまとめてみました。 クリックすると大きく見られます。 前に戻るときは「戻る」をクリックして下さい。
黒部渓谷鉄道 宇奈月駅 天気は快晴、富山地方鉄道宇奈月温泉駅から黒部渓谷鉄道宇奈月駅に向かう道、今からあの山々の中に入っていくのだと思うと何となく浮き浮きします。まだ時期的には早いのかあまり観光客は見かけませんでしたが・・・トロッコ列車にはいっぱいいました。 中央の写真で見るとトロッコ列車の小ささが解っていただける思います。何か360cc時代の軽四みたいな運転席です。軌道の幅は762mmで新幹線(1435mm)の約半分、JR在来線(1067mm)の7割程度ですから可愛いですよね。でもATS(自動列車停止装置)や列車無線装置も完備しているそうです。 右の写真は駅前の「黒部電気記念館」の黒部専用鉄道電気機関車(EB5号型)です。集電ポールを人間が車体の上で操作していたそうで、今では想像もつかないような珍しさです。 宇奈月周辺 宇奈月駅を出てトンネルに入るとびっくりするほどひんやり。皆すぐに上着に手を出していました。何しろフルオープンの客車ですから気温の変化がもろ感じられます。 「新山彦橋」(166m)は橋に傾斜がついた珍しい橋だそうです。列車の音が山彦になって温泉街に響くことから、山彦橋というそうですが、どうせなら山彦が温泉街でなく山々の間に響くと云ってもらった方が夢がありますね。 上段中央と右の写真は宇奈月発電所、宇奈月ダムです。ここから少し進むとヨーロッパのお城のような(大きさはずっと小さいですが)新柳河原発電所(下段左)があります。無骨な発電所よりやはりこちらの方が見栄えは良いかも。お城と見れば景観にマッチしているようだし、別の見方をすると異質な空間を感じ違和感があるし・・ちょっと複雑。 何下段中は途中見た唯一の一般客が来るまで乗り入れられる場所でした。レストランになっているみたいです。 下段右は「仏石」という石仏に似た形の天然の岩だそうです。先頭車両に乗っていたのでアナウンスがあって、のぞいた時はもうシャッターチャンスを逃していました。これでも平均時速は16Km/hです。 黒薙周辺 徐々に川幅が狭くなり、渓谷らしくなってきます。この近くで本流から外れ支流の黒薙川沿いを走ります。列車はめまぐるしく方向を変え、キーキーと悲鳴を上げながらカーブを曲がって行きます。 左の写真の橋は水の流れる橋です。パイプで水を流すのは発電所とかでも見られますが、水のためにこれだけ立派な橋を造っているのは珍しいのでは?。 あちこちで残雪が見られます。表面に木くずなどがついていて最初は土砂崩れかなどと思いましたがよく見ると雪でした。でもこの辺りの雪は夏には溶けて無くなるそうです。 出平・猫又周辺 出平駅の側に冬期トロッコ列車が運休中に歩くトンネルが見られます。この中を延々と歩いて作業場に向かうなんて想像するだけでも気が遠くなります。欅平駅にもありましたの覗いてみたら結構狭く涼しい。閉所恐怖症の人には無理ですね。 出平ダムは結構気持ちよく放流していました。この辺の水はそんなに澄んだ感じでは無かったです。宇奈月から欅平まで川の色は3〜4回変わりしました。やはり終点近くの鐘釣から欅平が一番澄んでました。 この近辺は渓流だけでなく岩壁や遠くの山が特に綺麗でした。でも写真を撮るにはトロッコ列車でも早い。なかなか思ったような写真は撮れません。列車の席に座っていて太陽の位置を調整できるわけもなく・・当然といえば当然ですが。 紅葉の時期に来るとまた違った雰囲気で素敵でしょうね。でもその頃は寒いかも。 鐘釣周辺 鐘釣には真夏にも消えない万年雪があります。ちょうど鐘釣駅の一番前から見られます。確かに途中で見た残雪とは大きさが違います。ちょっと表面が汚いですが、夏でも雪が見られるとはその時期に来れば涼味満点ですね。この時は結構涼しくて涼味は感じませんでしたけど。 半数の乗客がここで下車して列車の後ろ半分は無人となってしまいました。鐘釣温泉が目的なのでしょうか。確かに鐘釣から欅平間はそれまでとちょっと雰囲気は違いますが、トンネルは多く景色的にはそれほどの見所はありませんでした。 写真左は細い流れですが、残雪は見られても水の流れは見られなかったので新鮮に感じてパチリ。 終点欅平 終点欅平らで遊歩道を散策するつもりで一時間半後の帰り列車を予約していたのですが、なんとまだ時期的に全て閉鎖。時間を持て余しそうなので駅員さんに交渉したら作業員の方達の専用列車の先頭車両に乗せてもらえることになりました。まさに自分たちにとっても専用列車。 右の写真はその特別客車でパノラマではありませんが窓付きでした。オープンのトロッコ列車も良いですが、帰りは若干疲れ気味だし窓付きの方が快適快適。 左と中の写真は奥鐘橋です。34mの高さから黒部川をのぞくとやはり怖い。この橋を渡った先に人喰岩と云われる岸壁をえぐり取った歩道があるらしいのですが、せめてそこまでは行って見たかった。 富山にちょうど良い時期に出張となり、更に前日が宿泊だけだったので思いがけなく黒部渓谷トロッコ列車の乗ることが出来ました。 出張は殆どさっと行ってさっと帰るだけですが(九州や北海道でも日帰りします)、たまにはゆっくりして写真を撮ってきてご紹介します。 このWebサイトに関する質問やコメントについては をお送りください。
天気は快晴、富山地方鉄道宇奈月温泉駅から黒部渓谷鉄道宇奈月駅に向かう道、今からあの山々の中に入っていくのだと思うと何となく浮き浮きします。まだ時期的には早いのかあまり観光客は見かけませんでしたが・・・トロッコ列車にはいっぱいいました。 中央の写真で見るとトロッコ列車の小ささが解っていただける思います。何か360cc時代の軽四みたいな運転席です。軌道の幅は762mmで新幹線(1435mm)の約半分、JR在来線(1067mm)の7割程度ですから可愛いですよね。でもATS(自動列車停止装置)や列車無線装置も完備しているそうです。 右の写真は駅前の「黒部電気記念館」の黒部専用鉄道電気機関車(EB5号型)です。集電ポールを人間が車体の上で操作していたそうで、今では想像もつかないような珍しさです。
宇奈月駅を出てトンネルに入るとびっくりするほどひんやり。皆すぐに上着に手を出していました。何しろフルオープンの客車ですから気温の変化がもろ感じられます。 「新山彦橋」(166m)は橋に傾斜がついた珍しい橋だそうです。列車の音が山彦になって温泉街に響くことから、山彦橋というそうですが、どうせなら山彦が温泉街でなく山々の間に響くと云ってもらった方が夢がありますね。 上段中央と右の写真は宇奈月発電所、宇奈月ダムです。ここから少し進むとヨーロッパのお城のような(大きさはずっと小さいですが)新柳河原発電所(下段左)があります。無骨な発電所よりやはりこちらの方が見栄えは良いかも。お城と見れば景観にマッチしているようだし、別の見方をすると異質な空間を感じ違和感があるし・・ちょっと複雑。 何下段中は途中見た唯一の一般客が来るまで乗り入れられる場所でした。レストランになっているみたいです。 下段右は「仏石」という石仏に似た形の天然の岩だそうです。先頭車両に乗っていたのでアナウンスがあって、のぞいた時はもうシャッターチャンスを逃していました。これでも平均時速は16Km/hです。
徐々に川幅が狭くなり、渓谷らしくなってきます。この近くで本流から外れ支流の黒薙川沿いを走ります。列車はめまぐるしく方向を変え、キーキーと悲鳴を上げながらカーブを曲がって行きます。 左の写真の橋は水の流れる橋です。パイプで水を流すのは発電所とかでも見られますが、水のためにこれだけ立派な橋を造っているのは珍しいのでは?。 あちこちで残雪が見られます。表面に木くずなどがついていて最初は土砂崩れかなどと思いましたがよく見ると雪でした。でもこの辺りの雪は夏には溶けて無くなるそうです。
出平駅の側に冬期トロッコ列車が運休中に歩くトンネルが見られます。この中を延々と歩いて作業場に向かうなんて想像するだけでも気が遠くなります。欅平駅にもありましたの覗いてみたら結構狭く涼しい。閉所恐怖症の人には無理ですね。 出平ダムは結構気持ちよく放流していました。この辺の水はそんなに澄んだ感じでは無かったです。宇奈月から欅平まで川の色は3〜4回変わりしました。やはり終点近くの鐘釣から欅平が一番澄んでました。 この近辺は渓流だけでなく岩壁や遠くの山が特に綺麗でした。でも写真を撮るにはトロッコ列車でも早い。なかなか思ったような写真は撮れません。列車の席に座っていて太陽の位置を調整できるわけもなく・・当然といえば当然ですが。 紅葉の時期に来るとまた違った雰囲気で素敵でしょうね。でもその頃は寒いかも。
鐘釣には真夏にも消えない万年雪があります。ちょうど鐘釣駅の一番前から見られます。確かに途中で見た残雪とは大きさが違います。ちょっと表面が汚いですが、夏でも雪が見られるとはその時期に来れば涼味満点ですね。この時は結構涼しくて涼味は感じませんでしたけど。 半数の乗客がここで下車して列車の後ろ半分は無人となってしまいました。鐘釣温泉が目的なのでしょうか。確かに鐘釣から欅平間はそれまでとちょっと雰囲気は違いますが、トンネルは多く景色的にはそれほどの見所はありませんでした。 写真左は細い流れですが、残雪は見られても水の流れは見られなかったので新鮮に感じてパチリ。
終点欅平らで遊歩道を散策するつもりで一時間半後の帰り列車を予約していたのですが、なんとまだ時期的に全て閉鎖。時間を持て余しそうなので駅員さんに交渉したら作業員の方達の専用列車の先頭車両に乗せてもらえることになりました。まさに自分たちにとっても専用列車。 右の写真はその特別客車でパノラマではありませんが窓付きでした。オープンのトロッコ列車も良いですが、帰りは若干疲れ気味だし窓付きの方が快適快適。 左と中の写真は奥鐘橋です。34mの高さから黒部川をのぞくとやはり怖い。この橋を渡った先に人喰岩と云われる岸壁をえぐり取った歩道があるらしいのですが、せめてそこまでは行って見たかった。
富山にちょうど良い時期に出張となり、更に前日が宿泊だけだったので思いがけなく黒部渓谷トロッコ列車の乗ることが出来ました。 出張は殆どさっと行ってさっと帰るだけですが(九州や北海道でも日帰りします)、たまにはゆっくりして写真を撮ってきてご紹介します。
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